この記事でわかること

  • LP料金は長さだけでは決まりません
  • 作業範囲を工程別に分解します
  • 初期工数を設定します
  • 難易度を調整します
  • 計算例で料金を組み立てます
  • 追加料金の条件を決めます

LP料金は長さだけでは決まりません

LPデザインの料金を「何ピクセルだから」「何セクションだから」という基準だけで決めると、案件ごとの難易度を反映できません。同じ10セクションでも、原稿や構成が完成している案件と、訴求整理から必要な案件では工数が大きく異なります。

料金を決める前に、まず次の条件をご確認ください。

原稿と構成は支給されるか、整理から担当するか
PCとスマートフォンの両方を制作するか
画像、図解、イラスト、写真選定をどこまで担当するか
デザイン案を何案提示するか
修正回数と、方向変更時の扱いをどうするか
納品がデザインデータのみか、実装・公開まで含むか

LPの料金は、ページの見た目だけでなく、意思決定や情報整理をどこまで引き受けるかによって変わります。

作業範囲を工程別に分解します

工程主な作業確認事項
要件整理目的、ターゲット、商品、競合の確認ヒアリング資料の有無
構成情報整理、セクション構成、ワイヤー原稿作成を含むか
デザイントンマナ設計、PC・SPデザイン提案数、レスポンシブ範囲
素材制作画像加工、図解、アイコン、素材選定撮影・イラストの有無
修正フィードバック反映、再提案無料回数と範囲
納品データ整理、書き出し、引き継ぎ実装担当者との連携

工程を分けると、顧客から「デザインだけお願いしたい」「構成から相談したい」と言われたときに、価格の違いを説明しやすくなります。

初期工数を設定します

まず、ご自身の過去案件から、工程ごとの標準時間を作ります。実績が少ない場合は暫定値を置き、案件終了後に修正してください。以下は工数表の作り方を示すための例であり、市場相場ではありません。

工程暫定時間例
要件確認・打ち合わせ3時間
構成・ワイヤー確認5時間
デザイン方針・ファーストビュー8時間
下層セクションのデザイン18時間
スマートフォン対応8時間
修正・連絡・納品8時間

合計は50時間です。実際には案件条件に応じて増減します。特に、構成が確定していない案件や、関係者が多い案件は、確認と修正の時間を多めに見積もります。

LP案件の現在価格を診断できます

現在価格、見積時の時間、実際にかかった時間を入力すると、値上げ余地と工数リスクを確認できます。

LP見積を無料診断する

難易度を調整します

標準時間をそのまま使うのではなく、工数が増える条件を確認して調整します。

工数が増えやすい条件

  • 原稿や構成が未確定で、提案しながら整理する必要があります。
  • 商品理解に専門知識や調査が必要です。
  • 図解、比較表、複雑な画像加工が多くあります。
  • 確認者が複数おり、フィードバックの集約が難しい状態です。
  • 通常より短い納期で、他案件の調整が必要です。

「難しそうだから一律30%追加する」と決めるより、増える工程と時間を見積もる方が説明しやすくなります。短納期については、追加工数だけでなく、スケジュールを優先確保する費用として特急料金を設ける方法もあります。

計算例で料金を組み立てます

仮定

総工数50時間、必要時間単価5,000円、有料素材10,000円、希望利益率20%とします。

(50時間 × 5,000円 + 10,000円)÷ 0.8 = 325,000円

この場合、税抜325,000円が計算上の目安です。構成提案を含まない場合は該当工数を減らし、図解や追加案がある場合は工数を加えます。

値下げを依頼された場合は、ファーストビュー案を1案にする、構成を支給いただく、無料修正を1回にするなど、提供範囲を調整してください。

追加料金の条件を決めます

LP案件では、修正と方向変更の区別が重要です。文言や余白の調整と、構成全体の作り直しを同じ「1回の修正」として扱うと、工数を回収できません。

無料修正は初稿提出後2回まで、など回数を定めます。
修正指示は1回ごとにまとめて提出いただきます。
構成、ターゲット、トーンの変更は追加制作として扱います。
素材・原稿の遅延時は納期を再調整します。
実装後のデザイン変更は別途見積もりとします。

追加料金を請求することよりも、事前に境界を明確にしておくことが重要です。条件が明記されていれば、顧客側も依頼内容を整理しやすくなります。

本記事は、見積もりと価格設計を検討するための一般的な情報です。個別案件の市場価格、利益、成約または法的有効性を保証するものではございません。契約・税務上の重要事項は、必要に応じて専門家へご確認ください。