最低受注額は「この金額以上なら大丈夫」という感覚で決めると、あとで崩れます。数字は、売上目標と使える時間から逆算した方が安定します。
フリーランスは、売上だけでなく請求できる時間が限られます。だからこそ、時給ではなく月の使える枠から考える必要があります。
請求できる時間を切り分ける
最低受注額があいまいだと、空いている時間を埋めるために小さな案件を受けてしまいます。ところが、その案件は見た目以上に確認や修正が増え、結果として時給が下がります。
安い案件を続けると、単価の低さそのものよりも、気持ちの切り替えコストが積み上がります。高単価の案件に必要な提案や改善の時間が、少額案件で消えていくのが本当の損失です。
まず押さえること
- 最低受注額は、気分ではなく月の稼働枠から決めること。
- 営業・事務・修正の時間を先に引くこと。
- 利益を残すために、時給ではなく案件単位で見ること。
- 小さな案件を受ける基準も、事前に決めておくこと。
必要時給を逆算する
最低受注額は、必要売上を請求可能時間で割って終わりにしません。営業・事務・見積もり・修正を含めた実働換算で見ないと、見かけの時給に騙されます。
最低受注額へ落とす
| 場面 | 見え方 | 意味 |
|---|---|---|
| 月80万円を目指す場合 | 請求可能時間が60時間なら、単純計算で時給は1.3万円を超える必要があります。 | ここから経費と余白を引くと、最低受注額は自然に高くなります。 |
| 小さな案件を受ける場合 | 作業が短くても、打ち合わせや確認が増えると利益は薄くなります。 | 安い案件ほど、説明の手間が利益を食いがちです。 |
| 継続案件の場合 | 単発より安心ですが、修正が増えると時給は急に崩れます。 | 継続だからこそ、条件を先に整える必要があります。 |
同じ金額でも、見せ方が違うだけで相手の受け取り方は変わります。見積もり、提案、料金表、ポートフォリオのどれでも、まずは「説明が先か、金額が先か」を揃えることが大切です。
このあたりが整うと、比較だけで決まっていた案件に、少しだけ理由が戻ります。理由が戻ると、価格は下がる一方ではなくなります。
最低受注額を相手に伝える時は、「この価格でなければ受けません」ではなく、「この価格だとこの範囲まで対応できます」と見せる方が通りやすいです。
金額を上げるときは、料金だけを上げるのではなく、見積もりの見せ方も一緒に整えると納得されやすくなります。
小さな案件の扱い方
見積もりの運用は、作る時よりも、使う時に崩れます。だからこそ、毎回の案件で同じ確認をする仕組みが必要です。
- 最低受注額は、気分ではなく月の稼働枠から決めること。
- 営業・事務・修正の時間を先に引くこと。
- 利益を残すために、時給ではなく案件単位で見ること。
- 小さな案件を受ける基準も、事前に決めておくこと。
テンプレート、料金表、提案書のどれを使う場合でも、条件の抜けをなくすことが先です。穴があったまま公開すると、あとでその穴を埋める作業が増えます。
見直しのタイミング
このチェックを通してから公開すると、後から説明に追われる場面が減ります。細かい差はありますが、根本はどのテーマでも同じです。
「何を受け、何を受けないか」が見えているだけで、価格は少し通しやすくなります。
- 条件を一行で言えるか。
- 相手が比較前に理解できるか。
- 追加費用の入口が見えているか。
- 修正回数だけに頼っていないか。
最低額は時間から決める
最低受注額は、受けるかどうかの感覚論ではなく、使える時間の設計です。数字を先に決めると、営業が少し楽になります。
必要であれば、無料診断ページから現在の見積条件を確認してください。価格の見え方を整えると、次の提案が少し楽になります。