この記事の要点

このケースは、フリーランスWebデザイナーから寄せられた「修正が続き、当初価格に工数が見合わなくなった」という実務相談をもとに、個人や案件を特定できないよう条件と数値を再構成しています。

当初の想定と、実際の作業

項目見積時実績
受注価格100,000円100,000円
制作・修正35時間42時間
連絡・資料整理見積外6時間
打ち合わせ1回2回
修正2回想定4回

合計時間を50時間とすると、売上ベースの時間単価は2,000円です。ソフト代、営業時間、税金を考慮する前の数字です。

問題は修正回数だけではありませんでした

確認すると、工数が増えた原因は4つありました。修正指示が小分けで届いたこと、原稿が途中で変わったこと、打ち合わせが追加されたこと、見積書に追加料金の条件がなかったことです。

「修正が多いお客様だった」で終わらせると、次の案件でも同じことが起こります。増えた作業を分解すると、見積条件へ戻せます。

次回の見積もりで変えた5つの条件

無料修正は2回まで
指示は各回でまとめていただきます。
構成・原稿変更は追加制作
確定後の大幅変更は再見積もりします。
打ち合わせは2回まで
追加分は時間単価で精算します。
変更ログを残す
追加作業の内容と承認を記録します。
着手前に条件を共有
見積書とメールの両方でご案内します。

同じ価格でも、条件があると採算は変わります

価格を上げることが難しい場合でも、修正回数、打ち合わせ、原稿確定日を決めると、作業時間を管理できます。例えば10万円のままでも、対応範囲を35時間程度へ収められれば、時間単価は約2,857円まで改善します。

必要時間単価が5,000円なら、価格または範囲をさらに調整する必要があります。診断ツールでは、この差を現在価格と総工数から確認できます。

案件終了後の記録を、次の見積もりへ使います

案件が終わったら、想定時間、実時間、追加作業、請求できなかった作業を残します。1件の反省ではなく、3〜5件の傾向を見てください。「LPは原稿整理が増えやすい」「資料デザインは確認者が多い」と分かれば、次回の質問と見積項目を変えられます。

参考にした公開情報

各リンクは公開時点の参考情報です。料金や契約条件は、ご自身の業務内容と取引条件に合わせてご判断ください。

本記事は、見積もりと価格設計を検討するための一般的な情報です。個別案件の市場価格、利益、成約または法的有効性を保証するものではございません。契約・税務上の重要事項は、必要に応じて専門家へご確認ください。