この記事でわかること

  • 修正回数だけでは不十分です
  • 1回の修正を定義します
  • 修正と仕様変更を分けます
  • 追加料金を計算します
  • 見積書の文例を整えます
  • 追加料金を丁寧に伝えます

修正回数だけでは不十分です

「修正は2回まで無料です」と記載していても、1回の修正範囲が曖昧であれば工数超過を防げません。1回のフィードバックで数十項目の変更が届いたり、修正の途中で方向性が変わったりすることがあるためです。

修正条件は、次の3点をセットで決めます。

回数:基本料金に含む修正回数を決めます。
提出方法:関係者の意見をまとめ、1回ごとに一括で提出いただきます。
範囲:当初の構成や方向性を維持した調整のみを修正として扱います。

1回の修正を定義します

実務では、修正回数の数え方を次のように定めると分かりやすくなります。

修正1回の定義例

初稿または前回修正版に対して、指定日までにまとめて提出いただいた修正指示一式を「1回」とします。指示提出後の追加連絡は、次回の修正として扱います。

複数の担当者が確認する案件では、「窓口担当者様が社内意見を集約してご提出ください」と記載します。デザイナーが個別の意見を整理する場合は、進行管理の追加工数が発生します。

修正と仕様変更を分けます

修正として扱う例追加制作として扱う例
文言の差し替え、余白や色の微調整ターゲット、目的、訴求の変更
支給画像の差し替え構成やページ数の追加・変更
合意した方向性内での調整デザイン方向の全面的な作り直し
誤字や表記の修正承認済み箇所の再設計

「修正」と「仕様変更」を分けることで、大幅な作り直しを無料修正回数の中で対応する事態を防げます。

追加料金を計算します

追加修正料金も感覚で決めず、平均的な修正時間から計算します。

追加修正料金 = 1回の標準修正時間 × 必要時間単価 ÷(1 − 希望利益率)
計算例

LPの追加修正に平均4時間、必要時間単価5,000円、希望利益率20%の場合、1回あたり25,000円が計算上の目安です。

4時間 × 5,000円 ÷ 0.8 = 25,000円

軽微な修正と大幅な修正の差が大きい場合は、「1回○円」ではなく、作業内容を確認後に追加見積もりとする方法もあります。

現在の修正ルールも診断できます

無料修正回数、追加請求、大幅変更の条件を入力すると、修正リスクを含めて100点満点で診断いたします。

修正条件を無料診断する

見積書の文例を整えます

無料修正回数の文例

本料金には、初稿提出後の修正を2回まで含みます。修正指示は、関係者様のご意見をまとめたうえで、各回一括でご提出ください。3回目以降の修正は、追加料金をご案内いたします。

仕様変更の文例

制作開始後に、当初合意した目的、構成、ページ数、デザインの方向性等が大きく変更となる場合は、通常の修正ではなく追加制作として扱い、あらためてお見積もりいたします。

素材遅延の文例

必要な原稿・素材のご提出が予定日を超えた場合は、納期を再調整いたします。他案件とのスケジュール調整が必要となる場合は、追加費用をご相談することがございます。

追加料金を丁寧に伝えます

追加料金をご案内する際は、責める表現を避け、「当初の合意範囲」「今回の変更内容」「追加金額」「承認後に着手すること」を順番に伝えます。

メール文例

〇〇様

お世話になっております。ご依頼いただいた修正内容を確認いたしました。今回の修正は、基本料金に含まれる無料修正回数を超えるため、追加対応として〇〇円をご案内いたします。内容と金額をご確認いただき、ご承認後に作業を進めます。何卒よろしくお願いいたします。

追加料金は、突然請求するのではなく、作業前に金額と納期をご案内し、承認を得てから着手してください。

本記事は、見積もりと価格設計を検討するための一般的な情報です。個別案件の市場価格、利益、成約または法的有効性を保証するものではございません。契約・税務上の重要事項は、必要に応じて専門家へご確認ください。